考える技術
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/05
- メディア: 単行本
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- 提言を行うには相手の納得を得るためのノウハウが必要。
人を納得させるための論理構成がしっかりとなされていれば、提言には説得力が伴う。説得力とはすなわち相手の心理までも勘案した論理構成の力であり、その論理構成を生み出す思考回路の組み立て方こそが、提言のノウハウ。
- プレゼンテーションにおける「提言」は1つが鉄則。とにかくこれだけやってくださいと言われれば、気持ちが動きやすい。
(アンガス・カニングハムの英国流論理的思考法に同じ、ってググっても出てこんな・・・)
- 様々な問題があってもその多くは現象に過ぎず、原因は一つであることがほとんど。まずもっとも重要で根本的な問題を解決することが、結局は問題解決のベストウェイ。
- あらかじめ相手に「何か一つを実現するとしたら、これがやりたい」というものを聞いておく。なぜなら、結果的に相手が一番嫌がっている意思決定をさせなければならないこともあるから。
- 自分に都合が悪い提案に対して異論を挟む人も出てくる。そのときにも現場から上がってきた事実で外堀をきっちり埋めてしまえば決断せざるを得なくなる。
事実を突きつけられれば相手は抵抗のしようがない。
- 必要十分条件でプレゼンを成功させても、感情の問題が残る。事前にある程度の根回し等フォローして、実行に移してもらえるように仕向けることも、プレゼンの実効性を上げるには不可欠。
- 通常であればプレゼンでは全体の結論を先に言う方がよい。さらにその前提として必ず自分がやってきた作業を最初に言っておくことで疑いを氷解する。そしてこれらに基づいて結論を手短に言う。
- 実行計画を提案する場合、多くの場合は事前に話し合いが行われ調整済み。プレゼンの場は「確認の儀式」。
- ピラミッド・ストラクチャー
① データや事柄を分析・検討し、導き出された結論・主張をリストアップ
② リストアップしたものを類似テーマごとに分類してグループ作成
③ 同一グループ内での結論・主張を順序別に分ける
④ 同一レベルに共通した結論・主張を検討し、そこから導かれる結論・主張を一段上に位置づけ。
⑤ 以上を繰り返し、全ての主張がピラミッドを完成するまで繰り返し。
- 提言に説得力がないのは、問題の解決に至るプロセスが不十分なために、提言側が「絶対に正しい」と言う信念に達していないことが原因である場合が多い。本当の提言力、つまり人を納得させる力は、十分な情報収集や分析、仮説、検証の繰り返しによって得られた、論理的にも絶対に正しい結論と、提言者の持つ自信と信念によって、はじめて生まれてくるもの。
- ヒマラヤの頂上で空を見ると、実は空は黒い(三浦雄一郎)。
- アカデミックスマートからストリートスマートへ
- ナイキ(コール・ハーン)の靴がお気に入り。
「企業参謀」以降ちょくちょく読んでる大前さんの本。その中でも当時かなり売れた本がこれ(だと思う)。
今回公開してるのはメモの分量の少ない本だけにしようと思ってたんだけど、コレかなりあったな。それだけ得るところの多い本だった、ということか。
というわけでGWおしまい。